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医療食って何?医療食に興味がある方へわかりやすく解説

23/06/27 17:28

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最近医療現場でちらほら聞かれる「医療食」 を解説します。

 

 

医療食とはなんでしょうか?

 

あまり聞き慣れないですよね。解説していきます。

 

 

wikiで調べるとどうでしょう。(wikiからの医療食解説)

欧州では「特別な医療目的のための食品」と呼ばれる医療食は、特別な食料品、健康強調表示(のある伝統的な食品、および栄養補助食品とは異なる広範なカテゴリーに分類される医療食と見なされるためには、製品は少なくとも次の条件を満たす必要がある

  • 経口摂取または経管栄養の食品であること。
  • 特有の栄養所要がある特定の医学的障害、疾患または状態の食事管理用と表示されており、さらに
  • 医師の監督の下で使用されることを意図していること。

と記載があります。

 

これではよくわからないですね。

学術的にはどうでしょう(学術分野からの医療食解説)

 

栄養補助食品(サプリメント)は、食事を補助す ることを目的とした製品で健康な人を対象にしている一方、

医療食は、特定の栄養素の摂 取を管理する必要がある疾病と医学的に判断された場合に、

医師の指示に従って摂取され るもの、と定義されている

つまり、サプリメント等の補助的な健康ではなくて、

特定の病気にかかった人で「この病気にかかったらこの栄養素を1日にこれくらいに抑えて食べないといけませんよ」といわれているときに

食べる病院食であるとか、自宅で食べる料理であるとか、外食の時に気を付けることだったりするのかなと考えられますね。

医療食は、希少疾病用医薬品法というものにより、

この疾患にかかったらこの栄養素の摂取が必要ですよという判定されたときに

医師の指示に従って摂取されるものと定義されている。

 

信頼性の高い根拠や、科学の実証がされている食事療法として、医師の指示のもとに調合されるものなので、

「外食の時に気をつけること」ではないことがわかります。

あくまでも、ある疾患にかかった時に

医師が「これをこれくらい食べなさい、これはこれくらいしか食べてはいけないよ」ということをはっきり言っていて

それが科学的に実証されているものを指します。

 

ただ、医療食とは処方箋がでるわけではありません。

 

処方箋はありませんが、医師の指示の元に、栄養管理のために摂取されるものです。

医療食を例を挙げて解説をしてみます。

 

例:吸収不良症候群

下痢や脂肪便や体重減少等に代表される吸収不良症候群があるときに消化器内科で判断される症候群です。

これはラクターゼ欠乏からなることがあるらしく、乳糖を含む食品(牛乳、チーズなど)をなるべく制限する必要があるときに

では、今日から28日間、何を食べていこうかというときに

計画性をもって提供される食事(情報)が医療食です。

 

まだまだ日本ではそこまで広がっていない医療食ですが、

アメリカ食品医局品庁等ではメディカルフードとして、疾患を患っている患者には優先度を高くして認知を広げています。

 

例えば、FDA(米国食品医薬品庁)は企業に対してQAを作成して発行しています。

ガイダンス・質疑応答集(Draft Guidance 2013 Frequently Asked Questions about Medical Food)等解説。

例えばこの質疑の中の解説にあるように、

医療食製造の公式な申請や承認制度はありません。

 

医療食販売にあたってのライセンスや免許の必要はありません。

日本においても、アメリカにおいても医療食が必要とされる患者の多くは高齢者です。

超高齢化が進むなかで、医療食の需要は増加し、今後医療食をめぐる企業の製品の開発・流通、市場は拡大すると考えられます。

 

アメリカではすでに医療食は製造過程、品質管理、安全性などすべて米国の一般食品製造の規制を順守することが義務付けられていて、

医療食の製造・梱包・保管におけるレギュレーションとして

Current good manufacturing practice in manufacturing, packing, or holding human food、一般食品のGMP

連邦規則集21CFR Part 110, Part 1, Subpart H, Part 113, 114, 108があります。

 

米国 内流通食品の安全性(Domestic Food Safety)5では

食品由来の危害のある微生物、化学物質による汚染、色素、添加物についての査察、サンプリング、分析方法等科学的アプローチで解説されています。

アメリカが医療食を扱う企業を支援しようとしているように、

日本でも民間企業で医療食を扱おうとする動きがあります。

最近は本もだして解説しているようです

 

企業が頑張ってる事例では3つの有名な事例があります。

医療食の提供、医療製品の開発、ヘルスキーパーの活躍促進を通して医療を支えている組織

のサイトで紹介されています。

 

医療の現場を介護や食、ヘルスキーパーとしてを支える人たちは多々いる中で、

こちらの記事では、安全かつ美味しい医療食を提供している企業、医療現場で役立つものづくりに邁進している企業、ヘルスキーパーの普及に努めている組織の3つの観点から紹介しています。

 

1. 森永食研株式会社

https://www.morinagashokuken.com/product/

四季の彩りを取り入れた、飽きの来ない365日分の献立をご用意しています。

介護食・医療食、宅配介護食などでご提供しております。

森永食研株式会社は、医療食利用者の細かい個別ニーズにに対応できるように、

糖尿食、潰瘍食、ムース食、軟菜食、減塩食、腎臓食のような多種多様な治療食に対応しています。

「食事制限がある方や嚥下に不安がある方など、

どんな状態の患者さまも美味しい食事を楽しめる点が特長です。

患者さんの食が医療食によって進むと、

支える看護師さんも安心感と喜び、やりがいを実感できる」という理念で推進している会社です。

医療食提供の配慮の一つに、飽きがこないよう、献立メニューは90日サイクルで用意していることや、

節分や七夕、ハロウィンといった季節のイベントに合わせて医療食×行事も混ぜながら提供しています。

 

2. オオサキメディカル株式会社

  • 80年以上にわたり、医療や介護に携わるお客様のニーズに 
    きめ細かく応え、高い安全性と機能性、経済性を備えた医療材料を生み出してきました。 
    創業から一貫して大切にしてきたオオサキメディカルならではのもの創りマインドが、 
    それらの商品の一つひとつに息づき受け継がれています。 
    私たちはこれからも、人々の生命や健康に携わる商品を生み出しているという 
    責任感と使命感を持ち、創意工夫された商品を通して人々の健康生活に貢献し続けていきます。
  •  

3. 日本視覚障害ヘルスキーパー協会

医療食の提供、医療製品の開発、ヘルスキーパーの活躍促進を通して医療を支えている組織|ナースときどき女子 
医療食の提供、医療製品の開発、ヘルスキーパーの活躍促進を通して医療を支えている組織|ナースときどき女子

 

このように、

病院の現場でも「医療食」が聞かれるようになってきています。

日本でも病院における患者等の食事の提供の業務を委託する場合の運用が一部改正されました

政府も後押ししています。

 

 

 

医療食の企業の試みでは、こちらもおもしろいと思いました。

 

医療食の種類は何があるのかということや、

・カロリー塩分調整食

・低たんぱく食

・ムース食

・凍結含浸法で調理されたやわらか食

を解説し、それを医療現場に導入する企業様です。

 

例えば、やわらか食は「凍結含浸法」で歯茎と舌でつぶせる柔らかさを実現したり、

食材の風味を活かした、舌でつぶせるムース状のお食事を提供したりしています。

(夏から秋にかけて旬をむかえるイワシや、体をあたためる冬のハッシュドビーフ、お正月の黒豆なども)

イベントのときとかどのような見た目の医療書が提供されるのかは

https://www.otassya-gozen.com/aboutus/

これを見ると「意外と普通の食事なんだな」とわかるかと思います。

医療食の取り組みをECを作って真剣に対応してるところもあります。

【病院食をあきらめない 】病院食業界に一石を投じるプロジェクト始動。病気や介護で困っている悩みを解消するため、私たちは「本気で医療食を変える!」商品を生み出します。

病気や食事制限がある家族の笑顔のための新ブランド。

このようなサービスを展開してます。

https://dn.beans-japan.jp/?mode=f5

このサイトは、商品を症状ごとに買える画期的なECサイトです。

 

糖尿病のひとむけならここ、

https://dn.beans-japan.jp/?mode=grp&gid=2508089

 

胃癌大腸癌ならここ、

https://dn.beans-japan.jp/?mode=grp&gid=2508088

 

このような医療食用のECサイトは今後増えていくと思います。

例えば、大腸癌等にかかった人向けのコアな食事法としては

https://shozankan-shop.com/lab/?p=4431

ケトン食が有名です。

「ケトン食」は元々医療食としてガン患者やてんかん患者のために作られていたらしいです。

がん患者やてんかん患者のためということなので、使用する食品や栄養バランスにも細かい気配りが必要になるかと思いきや、

通常のダイエットや糖質制限とそこまで大きく違うという事もなく、

摂るべき食材や栄養素、

食べてはだめな食材栄養書を知っていれば誰でも作ることができます。

ケトン体とは、ブドウ糖の代わりに使われる者で、

つまりあまり炭水化物を取らない状態が続いた時にグルコースの代わりに代謝されるものです。

 

ケトン体に関して、糖尿病の人に注意して欲しいのは『糖尿病ケトアシドーシス』です。

糖尿病ケトアシドーシスは、極端にインスリンが足りなくなることとと、インスリンと対立するホルモンが上昇することによって高血糖と著しいケトン体の蓄積が起こり、脱水やアシドーシス(血液が酸性になってしまうこと)になって、意識障害などを引き起こすものです。

糖尿病ケトアシドーシスは1型糖尿病の人に起こることが多いのですが、2型糖尿病の人はソフトドリンクをたくさん飲むことによって起こる『ソフトドリンクケトーシス』を起こすことがあります。

ソフトドリンクケトーシスは、ソフトドリンクによるショ糖(砂糖の主成分)を習慣的に過剰に摂取することで、高血糖による糖毒性(高血糖がインスリンを分泌する機能を低下させ更なる高血糖に繋がること)が起こり、ケトーシス(体の中のケトン体が異常に増加すること)が起こるものです。

重症になると、意識障害を引き起こします。

少し注意が必要なケトン代謝ですが、

正しくグルコースからケトン代謝に変換できるような医療食レシピも今後は掲載していきます。

自宅でできる医療食のエッセンス

医療食はレシピがあれば自宅でできるかもしれません。

 

ただそのステップとして通販による医療食購入をはじめに行いなれてきたら作っていくことが良いでしょう。

自宅での糖尿病(食事療法、薬物療法、運動療法)の治療事例(通販利用)

 

お母様は宅配で届く栄養調整食を召し上がっている。

糖尿病や高血圧の患者のためにカロリーや塩分が適正に管理されている。

それだけでも充分な栄養が摂取できるのだが、時々おかずを大好物の納豆やトマト、もずく酢などに換えて欲しいと要求することがある。

また突然「焼き芋が食べたい、おせんべいが食べたい。」と言い出すこともしばしばある。


そのような時には看護師は栄養を計算して、

元のおかずと食べたいものの交換や、ごはんの量を2/3に減らして一食400~500Kcalに抑えるようにするなどの調整を行なっている。


通信販売で買ったサプリメントや健康食品も好んで召し上がるのだが、

それに関しては成分や摂取量について主治医に必ず確認してから摂取するようにしている。

 

通販でなく医療食を自分で考えるためには、

さまざまな疑問に対して答えを知っておかないといけなくなります。

よくある質問とその解説(回答)

https://www.health2sync.com/ja/company/blog/diabetes-eating-out

Q: ラーメンは食べて良いのか

A: ラーメンは食べても良いのですが、日常的に食べることはあまりおすすめ出来ません

 一般的にラーメン店で提供される麺の量は、茹でる前の状態で120〜150gほどと言われています。

 麺のみで糖質は約65〜80g、糖尿病患者さんの1食分の量としては多めです

 

 さらに麺には糖の吸収を抑える食物繊維がほとんど含まれていないので、

 ラーメンを食べた後の血糖値は大幅に上がってしまいます。

 

 ラーメンを食べる時は、具材の多い五目ラーメンを選んだり、もやしやほうれん草、

 わかめなどを積極的にトッピングしたりし、野菜や海藻の食物繊維を活用するようにしましょう。

 

 また、卵などたんぱく質も一緒に取り入れると良いですね。(たんぱく質は筋肉を作る栄養素で糖の貯蔵庫です)

糖尿病

Q: 血糖コントロールができないと身体はどうなる?

A: 尿に大量のブドウ糖が出るようになるのは、血糖値が170mg/dLを超えたときで、血糖値が300~400mg/dLの非常に高い状態になると、1日に100g以上のブドウ糖が尿と一緒に排泄されます。これは食事1食分にもなるので、食べてもエネルギー不足となります。

それを補うために、さまざまな臓器で蛋白質や脂肪の分解が亢進し、脂肪や筋肉が消耗して体重が減少します。エネルギー不足から全身倦怠感や疲労感を生じるようになります。

さらに、高血糖は脳神経系にも影響を及ぼし、血糖値が250mg/dLを超えると、思考能力の低下、眠気などが確実に起こります。糖尿病の人が食後に眠くなるのも、高血糖により脳の活動が鈍くなるからです。免疫力の低下も顕著で、風邪をひきやすく、ひくと治りにくくなります。足などにできた傷や水虫が治りにくいのもその影響です。

また、高血糖の状態が続くと、非常に細かい血管が切れたり閉塞したりします。その結果、細かい血管が集まる神経や腎臓、網膜に障害が起こります。

常食 粗刻み食 普通刻み食 極小刻み食 ミキサー食というやわらかさのカテゴリーを知った上で、

このようなでカロリー計算をすることによって

医師の判断がない状態でも、家庭でも作れるかもしれません。

OFUKUROでは家でもできる医療食レシピを公開していますので、是非ご参考にしてください。

 

 

 

 

 

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