バランスのとれた食事
23/08/29 16:45
食事が病気の予防や治療に大きな影響を与えることは、みなさんご存じですよね。しかし、頭ではわかっていても、実際何をどれだけ食べればよいかわからないといった方も多いのではないでしょうか。今回は「バランスのとれた食事」とは何か、どのようなことに注意したらよいかについてお話します。
【目次】
・バランスのとれた食事とは
・食生活指針
・食事バランスガイド
バランスのとれた食事とは
バランスのとれた食事とは、ごはんやパンなどの「主食」を中心に、肉・魚・卵・大豆製品などを使用した「主菜」、野菜・きのこ・海藻・いもなどを使用した「副菜」と「汁物」を組み合わせた食事のことです。
また、厚生労働省は、国民の健康の保持・増進、生活習慣病の発症予防・重症化予防を目的として科学的根拠に基づき「日本人の食事摂取基準」を定めており、これに沿った食事をすることが「バランスのとれた食事」と言えます。
食生活指針
医学や栄養学の進歩により日本人の平均寿命が大幅に伸び、世界有数の長寿大国になりました。その一方で、生活習慣病が増加の一途をたどっています。糖尿病,高血圧,脂質異常症など生活習慣病は、生活習慣と関係が深い病気です。
「食生活指針」は、健康増進や生活の質の向上などを目的として策定されました。
【食生活指針10項目】
①食事を楽しみましょう。
②1日の食事のリズムから、健やかな生活リズムを。
③適切な運動とバランスのよい食事で、適正体重の維持を。
④主食、主菜、副菜を基本に、食事のバランスを。
⑤ごはんなどの穀類をしっかりと。
⑥野菜・果物、牛乳・乳製品、豆類、魚なども組み合わせて。
⑦食塩は控えめに、脂肪は質と量を考えて。
⑧日本の食文化や地域の産物を活かし、郷土の味の継承を。
⑨食料資源を大切に、無駄や廃棄の少ない食生活を。
⑩「食」に関する理解を深め、食生活を見直してみましょう。
参考:農林水産省ホームページ「みんなの食育『食生活指針』」
食事バランスガイド
「食事バランスガイド」は、一日に「何を」「どれだけ」食べたらいいのかを、コマの形と料理のイラストで表現したものです。一日に食べることが望ましい料理の組み合わせと、おおよその量がわかりやすく示されています。

細かいカロリーを計算しなくても、5つの区分をまんべんなく摂り入れることで、1日に必要なカロリーや栄養素をバランスよく補うことが出来ます。
「水やお茶」はコマを回す軸の部分で表しています。水分は生きていく中で欠かすことのできない重要な要素であり、料理や飲料としてしっかり補給する必要があるためです。
コマの回転は「運動」を表しています。コマは回転することによってはじめて安定します。健康に生活するためには、バランスのとれた食事に加え、適正な運動も非常に重要です。
ひもの部分は「菓子・嗜好飲料」を表しています。食事の楽しみでもある菓子や使用飲料は、3食の食事に加えてバランスよく、適量を摂るようにしましょう。
【SV(サービング)】
「食事バランスガイド」では、コマに描かれている料理のイラストを目安に、料理を「1つ」「2つ」…と「つ(SV=サービング)」という単位で数えます。これは、「食事バランスガイド」独自の数え方です。
5つの料理グループごとに「1つ」の目安となる量が決められていて、さらに一日にとる目安の量が示されています。基準となる「つ」の量を理解することで、あらゆる料理を「つ」に換算することができます。
参考:農林水産省ホームページhttps://www.maff.go.jp/j/syokuiku/zissen_navi/balance/division.html
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