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加齢と味覚

23/07/11 14:07

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【目次】

・味覚について

・味を感じる仕組み

・味覚が低下する原因

・対処法

 

 

1.味覚について

味覚には「甘味」「塩味」「酸味」「苦み」「旨味」の5種類があり、これらを基本五味と呼びます。この基本五味には、それぞれ役割があります。

甘味:エネルギー源の存在を教える役割

塩味:ミネラルの存在を教える役割

酸味:腐敗物の存在を教える役割

苦味:毒物の存在を教える役割

うま味:肉や魚などに含まれるアミノ酸・タンパク質の存在を教える役割

 

  

2.味を感じる仕組み

人間は食べ物を口の中に入れると、舌の表面にある「味蕾(みらい)」で味を感知し、大脳の味覚中枢へ信号が伝わることで、味を判断しています。ほかにも、食べ物の香りや食べ物が舌に乗ったときの感触、温度などによっても味を感じると言われています。

 

 

3.味覚が低下する原因

①味蕾の減少

加齢に伴い、舌や口腔内にある「味蕾(みらい)」の数が減少し、味を感じにくくなると言われています。

 

②舌苔(ぜったい)の付着

舌の上に舌苔(ぜったい)と呼ばれる白い苔のような物が付着していると、味を感じにくくなることがあります。

 

③ドライマウス

唾液分泌量の減少や口腔粘膜の喪失によって、口の中が乾燥した状態になることを「ドライマウス」と言います。口腔内が乾燥していると、味蕾の働きが弱くなり、味を感じづらくなります。

 

④亜鉛・鉄不足

亜鉛や鉄は、味覚と密接な関係があります。特に亜鉛は、味蕾を作るために必要な栄養素であるため、不足することで味覚障害になりやすくなります。薬の中には亜鉛の働きを弱める薬もあり、長期的な服用によって味覚障害に陥る場合もあります。

 

  

4.予防法

①口腔内を清潔に

味を感じにくくなる原因、舌苔は食べ物のかすや口の中の細胞から作られます。食後の歯磨きを入念に行い、定期的に舌ブラシなどで舌苔を取り除きましょう。

 

②亜鉛をしっかり摂る

亜鉛は味蕾を作る働きがあるので、積極的に摂りましょう。

 

【亜鉛を多く含む食品】

・魚介類(牡蠣、ホタテ、うなぎ、煮干し)

・肉類(牛肉、レバー)

・卵・乳製品(卵、牛乳、チーズ)

・大豆製品(納豆、豆腐)

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