「介護食」始めてみませんか?
23/08/29 16:29
加齢により、噛む力や飲み込む力が徐々に低下し、これまで食べられていたものも食べにくいと感じることがあるかもしれません。
無理に食べようとすると、食べ物や飲み物が気管に入り込み、「誤嚥」を起こしてしまったり、誤嚥がきっかけで肺炎になってしまったりすることがあります。
しかし「介護食」と聞くと、ドロドロで美味しくない、形がなくて何を食べているかわからない、というイメージで、少し抵抗がある方もいらっしゃるかもしれません。実は「介護食」には段階があり、ペースト状やムース状のものから、普通の方の食事とほとんど変わらないものまであるんです。
今までの食事に少しの工夫とひと手間を加え、安心で安全な「介護食」を作ってみませんか?
【目次】
・「介護食」の段階
・調理のポイント
・最後に
・献立例
「介護食」の段階
「嚥下ピラミッド」では、摂食嚥下機能に応じて、普通食から嚥下食までの6段階のレベルに分類しています。
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今回は、この嚥下ピラミッドの「介護食」に当たる方を対象にした調理のポイントと、献立例をご紹介します。
調理のポイント
① 噛みやすいように工夫する
食材は繊維を切るようにして一口大に切る、やわらかくなるまで加熱するなど、噛む力が弱くなった方でも食べやすいように工夫しましょう。また、鶏肉の皮などは取り除くなど、ひと手間加えるだけで、うんと食べやすくなります。
② 飲み込みやすいように工夫する
飲み込む力が弱くなっている方は、サラサラとした液体や、ひき肉などのバラバラしたものはうまく飲み込むことができず、誤嚥の原因になります。片栗粉や市販のとろみ材などであんかけにしたり、マヨネーズでまとめたり卵などでつないだりして、飲み込みやすくなるように工夫しましょう。
最後に
「介護食」と聞くとおおげさに聞こえるかもしれませんが、普通の方の食事とほとんど見た目は変わらず、少しの工夫で食べやすい食事が作れることがわかっていただけたかと思います。
また、ひとくちに「介護食」と言っても、その程度は様々で、食べる方の嚥下状態に合わせた食事にすることが重要です。
一度、かかりつけのお医者さんに相談してみるのもいいかもしれませんね。
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