認知症
23/08/29 16:46
【目次】
・認知症とは
・認知症の種類
・認知症の症状
・認知症の予防
1.認知症とは
認知症は、誰もがかかる可能性のある脳の病気です。
何らかの病気や障害によって、記憶や判断などを行う脳の機能(認知機能)が低下し、日常生活などに支障をきたす状態のことを言います。最近は、普段の生活や仕事に支障をきたさないような軽い症状でも、軽度認知障害と早期に診断がなされるようになってきました。
2.認知症の種類
①アルツハイマー型認知症
アミロイドβというタンパク質が脳に沈着し、脳が委縮することで引き起こされる認知症です。
②血管性認知症
脳梗塞や脳出血が原因となり、脳の細胞が破壊されることで起こる認知症です。損傷を受けた部分によって症状は異なります。
③レビー小体型認知症
脳にレビー小体というタンパク質の塊ができることで、神経障害が引き起こされる認知症です。幻視やパーキンソン症状などが特徴です。
④前頭側頭型認知症
脳の前頭葉や側頭葉が委縮することにより、徐々に進行する認知症です。65歳未満の若い世代でも発症することがあり、人格変化や行動障害などが主な症状です。
3.認知症の症状
①中核症状(認知機能低下)
脳の細胞が壊れることによって生じ、記憶障害や見当識障害(時間や場所の感覚が薄れる障害)、言語障害、理解力や判断力の低下などがあります。
②周辺症状
「中核症状」に、本人の性格や周囲の環境など様々な要因が作用して生じる症状のことです。妄想や幻覚、抑うつ、不眠、徘徊などの心理的な症状があります。
4.認知症の予防
アルツハイマー型認知症は、生活習慣病が危険因子となることがわかってきています。また、脳血管性認知症も、高血圧や脂質異常症などが原因で起こる脳梗塞や脳出血が認知症に発展するケースが少なくありません。こうした生活習慣病を予防することで、認知症の発症を抑えられるのではないかと言われています。
①食事習慣の見直し
毎日決まった時間に1日3食、バランスよく食べる事を心がけましょう。特に、脂質や炭水化物、塩分の摂りすぎには注意が必要です。野菜や豆類、果物なども積極的に摂り入れましょう。
②適度な運動をする
運動には高血圧や脂質異常症など、様々な生活習慣病を予防する効果があります。ウォーキングなど、「週3回以上、1回30分以上」を続けられるような強度の運動を行いましょう。

③社会活動への参加
「誰かと会う」「どこかに出かける」など、ちょっとしたことであっても外出する用事を作ることで、脳に様々な刺激を与えます。新しい趣味を見つけたり、ボランティアに参加したりと、人と関わり、社会の中に役割を持つことは、認知症予防につながる行動です。
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