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腎臓病ってどんな病気?

23/08/29 16:18

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【目次】

・腎臓の機能

・腎臓の機能が低下すると

・慢性腎臓病とは?

・慢性腎臓病の予防

・慢性腎臓病の食事療法

・その他の腎臓病

 

 

腎臓の機能

腎臓は老廃物や余分な塩分、水分などを尿として排泄することで、体内のナトリウムとカリウムのバランスや水分量を正常に保ち、血圧を正常に保つ働きがあります。そのほかにも、血液を作るのに必要なホルモンを分泌したり、カルシウムを吸収するのに必要な活性型ビタミンDを作り、骨を丈夫に保ったりしています。

 

 

腎臓の機能が低下すると

腎臓の機能が低下すると、老廃物がうまく排泄できずに体内に溜まってしまったり、身体に必要なたんぱく質まで尿として排泄してしまったりします。初期では自覚症状がない場合がほとんどですが、進行してくると、手足がむくんだり、貧血が起こりやすくなったり、血液中のカリウム濃度が高くなったり、骨がもろくなり骨折しやすくなったりします。

 

 

慢性腎臓病とは?

慢性腎臓病(CKD)は一つの病気を指す病名ではなく、腎臓の機能が慢性的に低下している状態を指す総称です。このCKDの原因には様々なものがありますが、生活習慣病(高血圧や糖尿病など)やメタボリックシンドロームとの関連も深く、注意が必要です。日本ではCKDの患者が1330万人いるといわれ、成人人口の約13%に当たります。また、CKDは腎不全や心血管疾患のリスクが高く、国民の健康を脅かす病気といえます。さらに、症状が悪化し「慢性腎不全」となると、腎臓の機能が元の状態に回復するのは難しく、進行が止められない場合は人工透析や腎移植が必要になります。

 

 

慢性腎臓病の予防

CKDは、早期発見・早期治療がカギです。CKDと診断されていなくても、下記のような方はほかの方に比べ今後CKDになるリスクが高いため、注意が必要です。

・糖尿病

・高血圧

・脂質異常症(コレステロールや中性脂肪が高い)

・メタボリックシンドロームや肥満

・家族や親戚に腎臓病の方がいる

・腎臓に関する病気になったことがある

 

上記に当てはまる方は、塩分や脂質の摂りすぎに注意し、バランスの良い食事を心がけるようにしましょう。また、適度な運動と十分な睡眠で、生活リズムを整え、過度の飲酒と喫煙を控えると、腎臓の負担も軽減されます。

 

 

慢性腎臓病の食事療法

CKDは早期であれば、治療により回復します。しかし、腎臓の機能がある程度低下すると、もとに戻すことは極めて困難で、進行を遅らせる治療が必要です。

病気の進行状態にあわせて、塩分、たんぱく質、カリウム、リン、水分などを制限し、十分なエネルギー量を確保します。エネルギーが不足すると、足りない分を補うために筋肉を分解しますが、この場合にも体内で老廃物が作られるため、腎臓の負担になります。たんぱく質を制限する分、脂質や炭水化物で補う必要があります。

 

 

その他の腎臓病

①腎硬化症

高血圧により腎臓の細い血管の動脈硬化が進み、腎機能の低下が起こる病気です。進行すると、糸球体への血流量が減り、腎機能が低下することで腎不全に陥ります。

②糖尿病性腎症

糖尿病と合併して起こる症状で、糖尿病の三大合併症の一つです。長期間高血糖状態が続き、腎臓の働きが低下して起こります。血液透析導入の原因の第一位といわれています。

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