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透析患者さんの災害時の対応

24/01/15 18:57

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1.災害時の対応

災害が起こったら、まず自身の安全を確保します。安全の確保が難しい場合は、指定されている避難所に避難します。その後、普段通院している透析医療機関に連絡を取り、自身の今の状況や体調などを報告し、透析治療が可能かどうかを確認します。普段利用している施設での透析が難しい場合は、他の施設で透析治療を行うことになるため、場所の確認などの指示を受けます。

普段利用している透析施設と連絡が取れない場合は、最寄りの保健所か医療機関に連絡を取り、指示を受けましょう。

 

 

2.避難所での食事について

①エネルギーの確保

エネルギーの摂取が不足すると、体内の筋肉が分解され、多くの尿毒素とカリウムが生じ、腎臓への負担が大きくなります。充分なエネルギー量を確保するよう努めましょう。

 

②水分摂取を適切に行う

腎臓の機能が低下すると、余分な水分を尿として体外に排泄することが難しくなり、体内に水分が溜まった結果、血圧が上昇したり心不全になったりします。逆に、水分が過度に不足すると、エコノミークラス症候群などを合併することもあるため、適正な水分摂取を心がけましょう。

 

③たんぱく質、塩分、カリウムは控えめに

被災地で支給される食べ物は、カップ麺やスープ、おにぎり、果物など、たんぱく質や塩分、カリウムが多いものが多く、特に注意することが大切です。低たんぱくパンや減塩食品などは普段から備えておくと安心です。

 

 

3.災害の備え

普段利用している透析施設が利用できない場合や、家族や親戚などを頼って避難した場合は、普段と違う施設で透析を受けることになりますが、この場合、患者さん自身が透析に必要な情報を把握している必要があります。ドライウェイト(基礎体重)をはじめとして、アレルギーや感染症の有無、服薬中の薬などは、万が一の場合に備えて患者さん本人も把握しておきましょう。

 

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