透析患者さんが旅行に行くときの注意点
23/08/29 16:38
血液透析中の患者さんでも、体調が安定していれば旅行に行くことは可能です。その際に最も重要になるのが、普段と変わらない自己管理と事前の計画です。今回は、血液透析患者さんが国内旅行をする場合の、旅行前後の注意点を確認しましょう。
1. 旅行前の準備
①かかりつけ医に、旅行について相談する
旅行に行ける体調か、どのくらいの期間なら行けそうかを相談しましょう。
②スケジュールをスケジュールを決める
身体に負担がないようなスケジュールを立てましょう。
③旅行先の透析施設を探す
かかりつけ医に紹介してもらう、インターネットで調べるなど。
④かかりつけかかりつけ医に紹介状や診療データを作成してもらう
⑤医療費を確認する
医療費助成の有無や、透析費用を確認し用意しておきましょう。
2. 旅行中の注意事項
・外食は味が濃い場合も多く、食べすぎてしまう場合もあるため、普段よりも食事内容に注意する ようにしましょう。
※特に、塩分やカリウム、リンのとりすぎには注意が必要です。食べすぎてしまった 場合には、翌日の食事で調整します。
- ・ 移動時間が長い場合は、減塩パンなどを持参するとよいです。
- ・水分も、普段通り、摂りすぎに注意しましょう。
- ・透析を行った後は、透析経過用紙を発行してもらいましょう。
3. 旅行後の注意点
- ✓ 旅行前と比べ、体調に変化がないか確認し、かかりつけ医に相談しましょう。
- ✓ 体重が増えすぎていないか確認しましょう。
- ✓ 旅行先で受け取った透析経過用紙をかかりつけ医に渡し、確認してもらいましょう。
【持ち物リスト】
□健康保険証
□主治医の紹介状
□診療情報(透析条件、検査データなど)
□身体障害者手帳
□特定疾病療養受領証
□寝衣
□タオル類
□常備薬
□低たんぱくパンなど
【海外旅行に行く場合】
海外旅行に行く場合は、機内での滞在時間が長くなる場合が多く、むくみや食事に注意が必要です。動きやすい通路側を予約する、機内食に減塩のものがない場合は減塩パンなどを持参するなど、対策を取りましょう。また、時差があるため、それを考慮した透析スケジュールを組みましょう。
治療費は、帰国後に一部還元を受けられる場合があります。必要書類を確認し、用意しておくと良いです。
事前準備と計画をしっかり行えば、安心して旅行を楽しめるかと思います。また、日常から離れることで気分転換にもなり、治療意欲を高めるきっかけになる場合もあります。ぜひ、ご自身の体調と相談しつつ、旅行を検討してみてはいかがでしょうか?
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