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糖尿病の食事、ご飯の量は何gが目安?1食100〜150gの考え方

26/07/24 18:52

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糖尿病と診断されると、「ご飯はどのくらい食べていいの?」と疑問に思う人は多いのではないでしょうか。ご飯は日本人の食事に欠かせない主食だからこそ、量を減らしすぎても、逆に食べすぎても不安になってしまうものです。

そこでこの記事では、糖尿病の食事で目安となるご飯の量を、1食あたり・1日あたりのグラム数で具体的に解説します。性別や年代による違い、ご飯の代わりになる主食についても紹介しますので、毎日の食事選びの参考にしてください。

 

糖尿病の食事では、ご飯の量は何gが目安?

糖尿病の食事管理では、ご飯の量を「1食あたり100〜150g」を目安に考えるのが基本です。この範囲であれば、糖質の摂りすぎを防ぎながら、必要なエネルギーも確保しやすくなります。とはいえ、実際にお茶碗にどれくらい盛ればよいのか、グラム数だけではイメージしにくい人も多いのではないでしょうか。ここでは、具体的な目安量とその根拠を詳しく見ていきましょう。

 

まずは1食あたり100〜150gを目安に考える

糖尿病の食事療法において、ご飯の量は「1食100〜150g」が一般的な目安とされています。これは、日本糖尿病学会が推奨する食事療法の考え方をベースに、多くの医療機関が指導している量です。

ただし、この数値はあくまで標準的な体格・活動量の人を想定したものです。適切な量は体格や血糖コントロールの状態によって異なりますので、必ず主治医や管理栄養士の指示を優先してください。

大切なのは、ご飯だけを単独で減らせばよいというわけではない点です。おかずの内容や量、間食の有無なども含めて、1日全体でバランスを取ることが求められます。まずは100〜150gという範囲を基準にしながら、自分の体調や血糖値の変化を見ながら微調整していくとよいでしょう。

(参考:#08 糖尿病の方の食事について | 加古川中央市民病院)

 

ご飯100g・150gの糖質量とカロリー

具体的な数値を見てみましょう。白米ご飯100gあたりの糖質量はおよそ36g、カロリーは約156kcalです。150gになると、糖質量は約55g、カロリーは約234kcalまで増えます。

これを踏まえると、100gと150gの差はわずか50gですが、糖質量にして約19gの違いが生まれることがわかります。血糖値への影響を考えるなら、この差は決して小さくありません。

普段から「だいたいこれくらい」と目分量で盛り付けている場合、知らないうちに150gを超えていることも珍しくないため、一度キッチンスケールで実際の重さを測り、目分量の感覚をつかむ練習をしてみるとよいでしょう。

(参考:文部科学省「日本食品標準成分表(八訂)増補2023年」)

 

お茶碗1杯・小盛り・おにぎりに換算するとどれくらい?

グラム数だけ言われてもピンとこない、という人のために、身近な単位に換算してみましょう。

<ご飯の量の目安>
・普通盛りのお茶碗1杯:約150g
・小盛りのお茶碗1杯:約100g
・コンビニのおにぎり1個:約100〜110g
・コンビニのおにぎり1.5個分:約150g程度

このように見ると、お茶碗に普通盛りでよそうとほぼ150gに達することがわかります。「小盛りを意識する」「おにぎりなら1個強までにする」と考えると、日常生活の中でも目安をイメージしやすくなるでしょう。外食時やコンビニで食事を選ぶ際にも、この換算を覚えておくと役立ちます。

参考記事:糖尿病の方向けコンビニ食の選び方|セブン・ローソン・ファミマ別おすすめメニュー

 

糖尿病の食事で1日に食べてよいご飯の量はどれくらい?

1食あたりの目安がわかったところで、次に気になるのが1日トータルでの量です。糖尿病の食事療法では、1食だけでなく1日全体のエネルギー量や糖質量で考えることが重要になります。朝・昼・夜でどう配分するかによっても、血糖値の安定しやすさが変わってきます。

 

1日のご飯の量は食事全体のカロリー・糖質量で考える

1日に食べてよいご飯の量は、単純に「ご飯だけ」で決まるものではなく、1日の総摂取エネルギー量から逆算して考えるのが基本です。総摂取エネルギー量は、年齢・性別・身長・体重・活動量によって個人差が大きいため、本来は医師や管理栄養士と相談しながら決めるべき数値でしょう。

一般的な目安としては、1食100〜150gのご飯を3食摂る場合、1日あたり300〜450g程度になります。これに加えて、おかずや汁物、調味料に含まれる糖質も考慮する必要があるため、ご飯の量だけを見て安心するのは禁物です。

また、1日の中で「昼食だけ多め」「夕食はほとんど食べない」といった極端な偏りがあると、血糖値の変動が大きくなります。1日を通して均等に近い形で糖質を摂取するほうが、血糖値の急上昇・急降下を防ぎやすくなるでしょう。

参考記事:糖尿病の食事は何カロリーが正解? 摂取カロリーの計算方法とご飯の量の目安

 

朝・昼・夜でご飯の量をどう配分するか

朝・昼・夜の配分については、基本的には3食でほぼ均等に分けるのが理想的です。例えば1日のご飯量を400gとした場合、朝130g・昼140g・夜130gのように、大きな差をつけない配分を心がけるとよいでしょう。

ただし、活動量の違いを考慮して調整することも可能です。日中に体を動かす仕事をしている人であれば、昼食でやや多めに摂り、活動量が少なくなる夕食では控えめにするという考え方もあります。逆に、夜遅くに食事をする習慣がある人は、夕食の糖質をやや減らし、消費しきれない糖質が体に残らないよう工夫するとよいでしょう。

朝食を抜く習慣がある人は注意が必要です。朝食を抜くと、次の食事で血糖値が急上昇しやすくなることが知られています。可能な限り、3食きちんと摂りながら配分を整えることが、血糖コントロールの安定につながります。

 

【性別・年代別】糖尿病の食事でのご飯の量の違い

ご飯の適量は、性別や年代によっても変わってきます。一般的な目安である100〜150gはあくまで標準的な数値であり、女性・高齢者・男性それぞれの体格や代謝の違いを踏まえて、自分に合った量を考えることが大切です。ここでは性別・年代別の違いを詳しく解説します。

※以下の数値は一般的な目安です。個人の体格・活動量・治療方針によって異なるため、詳細は主治医や管理栄養士にご確認ください。

 

女性の糖尿病患者に適したご飯の量

女性は一般的に男性よりも筋肉量が少なく、基礎代謝も低い傾向にあるため、必要なエネルギー量も男性よりやや少なめになることが多いです。そのため、ご飯の量も1食あたり100〜130g程度を目安にするとよいでしょう。

もちろん、これも体格や活動量によって個人差があります。立ち仕事や運動量の多い女性であれば150g程度まで摂ってもよい場合がありますし、デスクワーク中心で活動量が少ない場合は100g前後に抑えたほうがバランスを取りやすいこともあります。

また妊娠中や授乳中の女性は、必要なエネルギー量が増えるため、自己判断でご飯を減らしすぎないようにしましょう。糖尿病と妊娠が重なるケースでは特に専門的な管理が必要になるため、必ず医師の指導を受けながら食事量を調整してください。

 

高齢者の糖尿病患者が気をつけたいご飯の量

高齢者の場合、基礎代謝の低下や活動量の減少により、必要なエネルギー量が若い頃に比べて少なくなる傾向があります。そのため、ご飯の量も1食100g前後を目安にする人が多くなります。

一方で、高齢者は食が細くなりやすく、低栄養状態に陥るリスクも抱えています。ご飯を極端に減らしすぎると、必要なエネルギーやタンパク質が不足し、筋力低下やフレイル(加齢による心身の衰え)につながる恐れもあるため注意が必要です。

そのため高齢者の場合、ご飯の量を一律に減らすのではなく、おかずでしっかりタンパク質や栄養を補いながら、全体のバランスで血糖値をコントロールする考え方が重要になります。自己判断だけで極端な制限をするのではなく、定期的な健康診断や医師との相談を通じて、自分に合った量を見つけていきましょう。

 

男性・若年層の場合のご飯の量の目安

男性や活動量の多い若年層は、女性や高齢者に比べて筋肉量や基礎代謝が高い傾向があるため、必要なエネルギー量も多くなります。そのため、ご飯の量は1食150g程度を目安にし、活動量が特に多い場合は150gをやや超えても問題ないケースがあります。

ただし、デスクワーク中心で運動習慣がない男性の場合は、見た目の体格に関わらず必要エネルギー量がそれほど多くないこともあります。「男性だから多めに食べてよい」と一律に考えるのではなく、自分の生活スタイルに合わせて調整することが大切です。

若いからといって糖尿病のリスクがないわけではありません。特に2型糖尿病は生活習慣の影響を受けやすいため、若年層であっても食事内容には注意を払い、ご飯の量だけでなく食事全体の質にも目を向けるようにしましょう。

 

糖尿病の食事でご飯の代わりになる主食はある?

ご飯の量を減らすだけでなく、主食そのものを工夫することでも血糖値のコントロールはしやすくなります。玄米や雑穀米、低糖質米といった選択肢を取り入れることで、満足感を保ちながら糖質の急激な上昇を抑えることが可能です。ここでは、ご飯の代わりになる主食の選択肢を紹介します。

 

玄米・麦ご飯・雑穀米を取り入れる

白米の代わりに玄米や麦ご飯、雑穀米を取り入れるのは、糖尿病の食事療法でよく用いられる方法です。これらは白米に比べて食物繊維が豊富で、血糖値の上昇スピードを示す「GI値」が低いという特徴があります。

GI値とは、食後血糖値の上がりやすさを表す指標で、数値が低いほど血糖値が緩やかに上昇するとされています。玄米や雑穀米は食物繊維の働きにより、白米よりも血糖値の急上昇を抑えやすいといわれています。

ただし、玄米や雑穀米も糖質を含んでいることに変わりはないため、「白米より体によいから多く食べてよい」というわけではありません。あくまで量の目安は白米と同様に考え、置き換えによって血糖値の上昇を緩やかにするという位置づけで取り入れるとよいでしょう。

参考記事:糖尿病を食事で改善するには?糖尿病に良い食べ物ランキング10選

 

低糖質米やカリフラワーライスを活用する

近年は、糖質をカットした低糖質米や、米の代わりにカリフラワーを米粒状に加工した「カリフラワーライス」など、主食の選択肢が広がっています。これらは通常の白米に比べて糖質量を大幅に抑えられるため、糖質制限を意識する人に活用されています。

低糖質米は、見た目や食感が白米に近いものも多く、無理なく置き換えやすいというメリットがあります。一方でカリフラワーライスは、米とは異なる食感や風味があるため、好みが分かれる部分もあるでしょう。

これらの代替食品を取り入れる際は、商品によって糖質カット率や栄養成分が異なるため、必ずパッケージの栄養成分表示を確認してください。「低糖質」と書かれていても、商品ごとに糖質量にはばらつきがあります。

(参考:糖尿病の主食代わりになるおすすめ食品|白米の代用で糖質を抑える満足レシピ - 神戸きしだクリニック(神戸市中央区))

 

ご飯をおかゆにして量を調整する

ご飯をおかゆにすることで、見た目のボリュームを保ちながら使用する米の量自体を減らすという方法もあります。同じ重さで比較すると、おかゆは水分量が多い分、米そのものの量や糖質量を抑えやすくなります。

例えば、全粥はご飯に比べて同じ重量あたりの米の使用量が少なく、満足感を得やすいというメリットがあります。食欲があまりない日や、体調がすぐれないときの食事としても取り入れやすい方法です。

ただし、おかゆは消化吸収が早いため、血糖値が急上昇しやすいという側面もあります。よく噛まずに食べてしまいがちな点にも注意が必要です。おかゆを取り入れる場合は、野菜やタンパク質を含むおかずと組み合わせ、ゆっくり食べることを意識するとよいでしょう。

 

まとめ

糖尿病の食事において、ご飯の量は1食あたり100〜150gを目安に考えるのが基本です。お茶碗1杯で約150g、小盛りなら約100gというイメージを持っておくと、日常生活の中でも判断しやすいでしょう。1日トータルでは300〜450g程度を目安に、朝・昼・夜でできるだけ均等に配分することが、血糖値の安定につながります。

性別や年代によって適量には違いがあり、女性や高齢者はやや少なめ、活動量の多い男性や若年層はやや多めを目安にするとよいでしょう。また、玄米や低糖質米、カリフラワーライスなど、ご飯の代わりになる主食を取り入れることで、無理なく糖質コントロールを続けやすくなります。

大切なのは、ご飯の量だけにとらわれず、食事全体のバランスを見ながら自分に合った量を見つけていくことです。気になる症状や数値の変化があれば、自己判断にとどめず、医師や管理栄養士に相談しながら進めていきましょう。

 

<参考文献>
1. 糖尿病情報センター「糖尿病の食事のはなし(献立編)」
2. 加古川中央市民病院「#08 糖尿病の方の食事について」
3. 文部科学省「食品成分データベース」
4. 厚生労働省 e-ヘルスネット「糖尿病の食事」
5. 神戸きしだクリニック「糖尿病の主食代わりになるおすすめ食品 白米の代用で糖質を抑える満足レシピ」

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