ココロとカラダを健康に。管理栄養士監修のレシピサイト

シェア

ココロとカラダを健康に。管理栄養士監修のレシピサイト

糖尿病の食事で気をつけることとは?食べてはいけないもの・良い食べ方を解説

26/08/22 02:24

シェア

「糖尿病と診断されたけれど、食事で何に気をつければいいのか分からない」「避けるべき食品と、積極的に摂ってよい食品の違いを知りたい」――そんな悩みを抱えていませんか?

糖尿病の食事療法は、特別な食材を揃える必要はなく、日々の食べ方や選び方を少し工夫するだけで無理なく続けられます。この記事では、糖尿病の食事で気をつけるべき基本の考え方から、避けたい食品・積極的に摂りたい食品、食べ方のコツ、外食時の工夫まで、実践しやすいポイントをまとめて解説します。

 

糖尿病の食事で気をつけることとは?基本の考え方

糖尿病の食事管理は、「何を」「どれだけ」「どう食べるか」の3つを意識することが基本です。極端な食事制限をイメージする人も多いのですが、実際は血糖値の急上昇を防ぎながらバランスよく食べることが目的になります。ここでは、食事管理がなぜ重要なのか、そしてどこまで制限が必要なのかを見ていきましょう。

 

食事管理が重要な理由

糖尿病は、血糖値を下げるホルモンである「インスリン」の働きが低下し、血糖値が高い状態が続いてしまう病気です。食事の内容や量が血糖値に直結するため、食事管理は治療の土台になります。

例えば、糖質の多い食事を一度にたくさん摂ると、血糖値が急激に上がる「血糖値スパイク」が起こりやすくなります。これが繰り返されると血管に負担がかかり、将来的に神経障害や網膜症、腎症といった合併症のリスクが高まってしまうのです。

つまり、食事管理は「今の症状を抑える」だけでなく、「将来の合併症を防ぐ」ためにも欠かせません。薬物療法を行っている人でも、食事の土台が整っていなければ効果が十分に発揮されないことがあるため、日々の食事は治療の中心と考えてください。

 

食事制限はどこまで必要か

「糖尿病=好きなものを一切食べられない」というイメージを持つ人もいますが、実際はそこまで厳しい制限が必要なわけではありません。基本的には、必要なエネルギー量の範囲内で、栄養バランスの取れた食事を規則正しく摂ることが大切です。

また、主治医や管理栄養士から具体的な指示がある場合は、必ずその指導に従ってください。一方で、指示がない場合の目安として、以下のような考え方が参考になります。

<食事制限の考え方>
・特定の食品を完全に断つ必要はなく、量とタイミングを調整する
・血糖値を急激に上げやすい食品は「頻度を減らす」「量を控える」意識を持つ
・野菜やたんぱく質を組み合わせ、栄養バランスを整える

このように、「ゼロか百か」ではなく、無理なく続けられる範囲で調整していく姿勢が長続きのコツです。

参考記事:糖尿病を改善する食事療法|7つのルールと今日から使えるレシピ集

 

糖尿病で気をつけたい食品選びのポイント

食事管理の第一歩は、どの食品を控えめにし、どの食品を積極的に選べばよいかを知ることです。ここでは、避けたい食品と摂りたい食品の具体例、また1食あたりの糖質量・カロリーの目安を紹介します。

 

食べてはいけないもの・避けたい食品一覧

基本的に、血糖値を急上昇させやすい食品や、糖分・脂質が多い食品は、頻度や量を控えめにすることが望ましいでしょう。「絶対に食べてはいけない」わけではなく、日常的に摂りすぎないよう意識することがポイントです。

<控えめにしたい食品の例>
・白米、食パン、うどんなど精製された炭水化物
・砂糖を多く含む菓子類、清涼飲料水、ジュース
・果糖を多く含む果物のとりすぎ(バナナ、ぶどうなど)
・揚げ物や脂身の多い肉など、脂質の多い食品
・練り物やハムなど、塩分や糖質を含む加工食品

参考記事:糖尿病の食事でダメなものランキング|血糖値に悪影響を与える食品とは

 

積極的に摂りたい食べ物

一方で、血糖値の急上昇を抑えたり、栄養バランスを整えたりするうえで積極的に取り入れたい食品もあります。特に食物繊維やたんぱく質を多く含む食品を取り入れると、食後の血糖値の上がり方が緩やかになりやすいのでおすすめです。

<積極的に摂りたい食品の例>
・葉物野菜、きのこ類、海藻類などの食物繊維が豊富な食品
・魚、鶏むね肉、大豆製品などの良質なたんぱく質
・玄米や全粒粉パンなど、精製度の低い炭水化物
・ヨーグルトや乳製品(無糖のもの)

参考記事:糖尿病を食事で改善するには?糖尿病に良い食べ物ランキング10選

参考記事:糖尿病の食事のおすすめ食材一覧|おすすめランキング8選と判断基準を解説

 

糖質量・カロリーの目安

1食あたりの糖質量やカロリーは、性別・年齢・活動量によって個人差が大きいため、正確な数値は主治医や管理栄養士の指導を受けることが基本です。ただし、大まかなイメージを持っておくと、日々の食事選びの参考になるでしょう。

一般的には、1日の摂取エネルギーを3食に分け、糖質・たんぱく質・脂質のバランス(いわゆるPFCバランス)を意識することが推奨されています。主食を茶碗1杯程度に抑え、野菜やたんぱく質のおかずを組み合わせることで、極端な糖質過多を避けやすくなるでしょう。

なお自己判断で厳しい糖質制限を行うと、栄養不足や低血糖につながる恐れもあるため、数値目標を設定する際は必ず医療機関に相談してください。

参考記事:糖尿病の食事は何カロリーが正解? 摂取カロリーの計算方法とご飯の量の目安

 

糖尿病の食事で気をつけたい食べ方のコツ

何を食べるかだけでなく、「どう食べるか」も血糖値のコントロールに大きく関わってきます。ここでは、食べる順番や食事のタイミング、間食・アルコールとの付き合い方について見ていきましょう。

 

食べる順番・よく噛む・腹八分目

食事の際は、野菜やきのこ類などの食物繊維を含むおかずから食べ始め、次にたんぱく質、最後に主食を食べる「ベジファースト」を意識すると、血糖値の急上昇を抑えやすくなります。

また、早食いは血糖値スパイクや食べ過ぎの原因になりやすいため、一口ごとによく噛んで食べることも大切です。噛む回数が増えると満腹感を得やすくなり、結果として食べ過ぎの防止にもつながります。

さらに、「腹八分目」を意識することもポイントです。満腹になるまで食べるのではなく、少し物足りないくらいで箸を置く習慣をつけると、摂取エネルギーの調整がしやすくなるでしょう。

 

食事を抜かない・寝る前を避ける

「食べる量を減らすために食事を抜く」という方法は、かえって血糖値を不安定にする可能性があるため注意が必要です。食事の間隔が空きすぎると、次の食事で血糖値が上がりやすくなってしまうのです。仕事などで食事の時間が不規則になりがちな人は、できるだけ毎日同じ時間帯に食べるよう心がけてください。

また、就寝直前の食事は血糖値が高い状態のまま眠ることにつながるため、避けたほうがよいとされています。夕食から就寝までは、できれば2〜3時間程度の間隔を空けることを意識しましょう。

 

間食・アルコールとの付き合い方

間食を完全にやめる必要はありませんが、糖分の多いお菓子やジュースの間食は血糖値を急激に上昇させやすいため、内容と量に注意が必要です。ナッツやヨーグルト、チーズなど、糖質が少なく満足感を得やすいものを選ぶとよいでしょう。

アルコールについては、ビールや日本酒、甘いカクテルなど糖質を多く含むお酒は血糖値に影響しやすく、また過度な飲酒はインスリンの働きを妨げる恐れもあります。飲酒する場合は適量を守り、糖質の少ないお酒(焼酎やウイスキーなど)を選ぶ、おつまみは野菜や焼き魚にするなどの工夫が必要でしょう。

参考記事:糖尿病でもピザは食べていい?血糖値を上げない食べ方や低糖質レシピを徹底解説

 

調理法・調味料で気をつけたいポイント

同じ食材でも、調理法や味付けによって糖質・脂質・塩分の量は大きく変わります。揚げる・炒めるといった油を多く使う調理法よりも、蒸す・茹でる・煮るといった調理法のほうが、余分な脂質を抑えやすくなりますよ。

また、調味料についても注意が必要です。みりんや砂糖、市販のたれ・ドレッシングには糖分が多く含まれていることも少なくありません。そのため、使用量を控えめにする、酢や香辛料、香味野菜(生姜・にんにくなど)で風味を補うといった工夫をするとよいでしょう。

また、塩分の摂りすぎは高血圧を招き、糖尿病の合併症リスクをさらに高める可能性があるため、だしを効かせて塩分を抑える調理も意識してみてください。

 

外食・コンビニ利用時に気をつけること

外食やコンビニを利用する際は、単品よりも定食スタイルを選ぶことがポイントです。主食・主菜・副菜がそろったメニューを選ぶことで、栄養バランスを保ちやすくなります。丼ものや麺類など炭水化物中心のメニューは、糖質量が多くなりがちなので注意しましょう。

一方コンビニでは、サラダや蒸し鶏、豆腐などのたんぱく質・食物繊維が摂れる商品を組み合わせるのがおすすめです。おにぎりやパンだけで済ませると栄養が偏りやすいため、野菜やたんぱく質を必ずプラスする習慣をつけてください。

また、外食メニューは味付けが濃く、脂質や塩分が多い傾向があります。可能であれば栄養成分表示を確認し、揚げ物より焼き物・蒸し物を選ぶなど、選択肢の中で工夫することが大切です。

参考記事:糖尿病のランチは選び方が9割|外食・コンビニで血糖値を上げないメニューとコツ

参考記事:糖尿病の方向けコンビニ食の選び方|セブン・ローソン・ファミマ別おすすめメニュー

 

よくある質問

糖尿病の食事について、よく寄せられる質問にまとめて回答します。

 

糖尿病の食事でNGなものは?

「絶対に食べてはいけない」食品というより、頻度や量に注意すべき食品と考えるのが適切です。砂糖を多く含む菓子類やジュース、揚げ物などの高脂質な食品、精製された炭水化物の摂りすぎは、血糖値やカロリーの面で控えめにしたい食品といえます。

 

糖尿病で一番食べてはいけないものは何ですか?

一つだけ挙げるとすれば、砂糖や果糖ぶどう糖液糖を多く含む清涼飲料水や菓子類は、血糖値を急激に上昇させやすいため特に注意が必要です。ただし個人差があるため、詳しい制限内容は主治医や管理栄養士に確認することをおすすめします。

 

糖尿病の人は何を食べればいいの?

野菜、きのこ、海藻などの食物繊維が豊富な食品、魚や大豆製品などの良質なたんぱく質、玄米や全粒粉パンなど精製度の低い炭水化物を組み合わせた食事がおすすめです。主食・主菜・副菜をそろえ、バランスよく食べることを意識しましょう。

 

糖尿病の食事で配慮すべきことは?

食品の内容だけでなく、食べる順番や量、食事の時間帯にも配慮が必要です。野菜から食べ始める、よく噛んでゆっくり食べる、食事を抜かず規則正しい時間に摂るといった工夫を積み重ねることが、血糖コントロールにつながります。

 

まとめ

糖尿病の食事管理は、特定の食品を完全に断つことよりも、「何を」「どれだけ」「どう食べるか」のバランスを整えることが基本です。糖質や脂質の多い食品は頻度や量を控えめにし、食物繊維やたんぱく質が豊富な食品を積極的に取り入れましょう。

また、食べる順番や早食いを避けること、規則正しい食事時間を保つことも大切です。外食やコンビニを利用する際も、今回紹介したポイントを意識すれば、無理なく食事管理を続けていけるでしょう。不安な点があれば、自己判断せずに主治医や管理栄養士に相談しながら、自分に合った食事スタイルを見つけていってください。

シェア

このコラムを書いた人

人気のキーワード

OFFICIAL SNS

? よくある質問

  • Q

    登録メールアドレスや電話番号、パスワードがわからない

    A

    こちら からご登録のメールアドレスを調べることができますので、お試しください。